○ 実質公債費比率

    実質公債費比率は、起債制限比率について、市場の信頼や公平性の確保、透明化、明
  確化等の観点から一定の見直しを行った新たな指標であり、公債費等による財政負担の
  程度を客観的に示す指標として、実質的な公債費に費やした一般財源の標準財政規模に
  占める割合を表すものです。
    従来と異なるのは、元利償還金に水道や交通など公営企業の支払う元利償還金への一
  般会計からの繰出金、PFIや一部事務組合等の公債費に類似する経費を算入することで、
  いわば連結決算の考え方を導入しています。
    この実質公債費比率が18%を超えると、地方債許可団体に移行することとされていま
  す。すなわち、許可制度がかなり広範に残ることになり、25%を超えると、単独事業の
  起債が認められない起債制限団体となります。

  実質公債費比率=[(A+B)−(C+D)]/(E−D)

    A;地方債の元利償還金(繰り上げ償還等を除く)
    B;地方債の元利償還金に準ずるもの(「準元利償還金」)
    C;元利償還又は準元利償還金に充てられる特定財源
    D;地方債に係る元利償還に要する経費として普通交付税の額の算定に用
      いる基準財政需要額に算入された額(「算入公債費の額」)及び準元利
      償還金に要する経費として普通交付税の額の算定に用いる基準財政需
      要額に算入された額(「算入準公債費の額」)
    E;標準的な規模の収入額(「標準財政規模」)